大阪電気通信大学

MCゲーム集 〜モーションキャプチャーを体験しよう〜

ゲーム紹介

大学にあるモーションキャプチャースタジオを使って遊ぶゲーム集です。手や道具、視点などをトラッキングして遊びます

制作経緯

制作メンバーは2人ともJIAMSにあるモーションキャプチャースタジオの学生スタッフとして活動してきました。その中でオープンキャンパスなど高校生がスタジオ見学に来ることがあり、説明だけでは伝わりにくいと考え、簡単にモーションキャプチャーを体験できるゲームを作ろうと思いました。

実際に見学に来た高校生やフロリダ大学の学生、FM802の落合さんなどたくさんの人に遊んでいただき、良い反応をいただきました。特に言語の関係で説明や会話の難しいフロリダ大学の学生さんに遊んでいただいた時はたいへん盛り上がりました。

ゲーム内容

・切るゲーム Cube Saber

剣に見立てた小道具を使い向かってくるキューブを切るゲームです。手と剣と視点をトラッキングしていて自由に動き回れます。

ルールは30秒以内に緑のキューブを切れば1点追加し、ピンクのキューブを切ると1点失います。

プレイ動画

使用した道具

指のマーカーをつけた手袋
剣に見立てた木の棒
カメラの向き用のヘッドギア

・撃つゲーム Bubble Shooter

銃を撃ってシャボン玉を壊すゲームです。剣と同様にマウスにもマーカーを貼り、ゲーム内の銃を操作しています。マウスのボタンをクリックすることで銃弾を発射できます。

ルールは30秒以内にどれだけ多くのシャボン玉を破れるかです。

プレイ動画

使用した道具

銃に見立てたマウス
カメラの向き用のヘッドギア

・投げるゲーム Flying Paper

紙飛行機を飛ばして、動いた距離や軌跡を表示します。動きを再生することができ、カメラを自由に変えることもできるのでさまざまな角度から動きを観察することができます。

このゲームは競うことが目的ではなく、動きを撮影し、リプレイすることが目的です。モーションキャプチャーの技術はゲーム制作や映像制作に使われていますが、医療やスポーツ分野でも動作解析に使われることがあるため、このゲームを通して体験して欲しいと思い制作しました。

プレイ動画

使用した道具

発泡スチロールの半球をつけた紙飛行機

VRゲームにしなかった理由とVRとの違い

VRゲームにしなかった理由は安全面を考慮したためです。このゲームでは実際に木の棒を振り回します。高校生の見学を想定してるため、周りにはたくさんの高校生がいます。さらに、スタジオで使っている機材は高価なものばかりで、特にモーションキャプチャーの要であるカメラは1つ数百万円するため、安全を考え、VRゴーグルなどはつけないゲームにしました。

VRとの違いはマーカーさえつければどんな道具でも使える点と、モノを投げることができる点です。使っている小道具はマーカーの位置情報のみが重要なのでどんな道具でも代用でき、実装することも可能です。マーカーのつけた手袋を着用することで3D上で手や指を動かしています。また、紙飛行機のゲームでも行いますが、VRゲームと違い、コントローラーを持っているわけではないため、投げているモノのトラッキングが可能となっています。

作者プロフィール

井上涼

所属:立体アニメーション研究室

担当:プログラム

JIAMSモーションキャプチャースタジオの学生スタッフをしていました。

廣見澪

所属:立体アニメーション研究室

担当:モデリング

JIAMSモーションキャプチャースタジオの学生スタッフをしていました。

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